毎日新聞の説明会まとめ
Photo:Dead Sea newspaper By inju
総務部長の3つの問い
毎日新聞の面接を受けるにあたって考えて欲しいこと
- あなたはどんな人ですか
- どんな時代に生きていますか
- 仕事に求めるものは何ですか
特に「どんな時代に生きていますか」については、世代間格差について熟考して欲しいとおっしゃっていた。具体的には、世代間で年金受給額が不平等であること、失われた20年の前後での価値観の変化。
印象的な引用を二つされていた。
一つ目は新井リョウの「何者」から、
”自分は自分にしかなれない。ダサくってカッコ悪い自分の姿で、悪あがきするしか無いんだ"
何かと嘘の化粧でべたべたにして、自分を良く見せようとする就活生に対する苦言と、良いところも悪いところも含めて全力でぶつかって来て欲しい、そんな人を待っているという叱咤激励だろう。
二つ目は内田樹の「街場のメディア論」から、
”Saure qui peut (生き延びられるものは生き延びよ)”
新聞という古典的メディアがこれから先も生き延びていく為に、最大限尽力していかなければならないという決意を、入社する人に求めているのではないか。
強みは自由な社風
- 社説はみんなで議論して決める
- 署名入り記事で記者の個性を大切にする
社説については、某読売新聞社の渡邉恒雄氏を引き合いに出していた。読売新聞社では、社説の方向性はナベツネ氏の鶴の一声でトップダウン的に決まるが、毎日新聞社ではみんなで話し合って決める。
ちなみに、この話をしてくれた編集局次長の方が、30年前新卒で入社したときから、ナベツネ氏は読売の幹部で、読売の説明会では「毎日新聞?あんな弱小新聞社、うちがすぐに買収するよ」とのたまっていたらしい。
毎日新聞社は、ナベツネ絶対王政の軍門に下ること無く、未だ孤高かつ健在である。
署名入り記事については、毎日がパイオニアらしい。記者の目というコラムでは、記者の署名のみならず、記者の顔写真も載せるので、読者の方に記事を読んだと声をかけて貰えることもあるらしい。それはやりがいに繋がりそうだ。
結論
一般的には同業他社のネガティブキャンペーンは控えるものだが、堂々と読売の批判をしていた所を見ると、やっぱり毎日新聞社はフリーダムな会社だと感じた。