理系修士の就活備忘録2013

全国紙2社から内定を貰ったので、マスコミ対策ブログに変身中。

豊田通商、ビジネス体感セミナー

Toyota
Photo:Toyota By danielctw

商社のトレーディング機能とバリューチェーン構築を実際に体験できる面白いセミナーだった。

マネーゲーム

6人ごとのチームに分かれて、開始資金として1500万円を渡される。(子供銀行券的なやつ)最終目標は資金を出来るだけ増やすことだ。

それぞれのチームは、開始時に異なる事業会社を有しており、資金を使って生産できる。例えば、鉄鋼メーカーを有していれば、200万円で鉄鋼カードを2つ生産出来るという形。

事業会社には、鉄鋼メーカーや自動車部品メーカー、自動車メーカーなどがある。自動車部品メーカーは自動車部品を生産するために鉄鋼を鉄鋼メーカーから購入する必要があるため、チーム間で取引が行われることになる。

 

私のチームがとった戦略は、自社で鉄鋼メーカー、自動車部品メーカー、自動車メーカー全ての事業会社を獲得し、自社のみで自動車を生産できるバリューチェーンを構築することだ。最終生産物である自動車は、豊田通商の人事部が演じる顧客に無条件で販売出来るので、生産サイクルを回しまくるだけで、利益をあげられる。

ただ、バリューチェーンを構築するにあたって、事業会社を新規に立ち上げたり、ベンチャーを買収するのにかなりの初期投資が必要になり、その投資額を集めるのに時間がかかってしまい、優勝は出来なかった。

 

オイルショック発生(笑)

上記では説明しなかったが、自動車以外にも化学繊維、バイオエタノールバリューチェーンも存在するので、多角化するのも選択肢だったかもしれない。

ゲームの途中で、オイルショック(笑)が発生し、石油の値段が高騰したため、化学繊維の生産コストが増加し、バイオエタノールの売値も増加したので、このイベントを上手く活用出来たチームが優勝したようだ。

化学繊維に特化していたチームは生産コスト増大により即死したので、商社がリスク分散のために商材を多角化していることが良く理解出来た。

 

豊田通商の強み3つ

  1. 世界最強の自動車会社トヨタとの安定的な取引。
  2. 利益の振れ幅が大きい資源分野への依存度が低いこと。
  3. 自動車関連以外の売り上げ比率を高めるために、農業分野を強力に推進。

 

意外だった(というか不勉強だった)のは、豊田通商トヨタ自動車の子会社ではなく、あくまでトヨタグループの一員として、トヨタ自動車と対等関係にあることだ。(NTTデータNTTコミュニケーションズみたいな)

面接で「御社の強みは、世界最強のトヨタ自動車の傘下にあることで・・・」とか言ってたら、ぶっ殺されてただろうな。