ニトリ最終面接 敗戦記
マスコミ対策ブログに変身とか調子に乗った割には、アクセス数のほとんどをニトリ記事が稼ぎだしている現状に絶望しています。 マスゴミ不人気すぎ、笑えないw。zenback にも「ニトリ」のタグつけられてるし。
実際、「ニトリ 面接」で検索すると、当ブログの「ニトリの一次面接で聞かれたこと」がトップヒットする。ニトリは人気急上昇中にも関わらず、面接体験記などの情報が欠乏しているからだろうか。
とは言え、ニトリの情報が求められているという予想外なアンメットニーズに気づけたので、まだ記事にしていない最終面接について書きたい。祈られたけどな。
最終面接も東京ではなく、一次二次と同様の大阪で受験できた。三国駅近くのニトリ店舗に隣接している西日本採用事務所で行われた。
面接開始10分前に到着すると、控え室に通された。控え室にはレッツノートを開いた女性社員が一人いた。ニトリ人事にありがちなブサカワ系女子だ。いきものがかりのボーカル的な、不細工ではないが、掛け値無しに可愛いとも言えず、まあ愛嬌がある感じだ。
彼女に、他にどんな企業を受けているのかなど軽めの事情聴取を受けていると最終面接に呼ばれた。
最凶の質問「ニトリなんかじゃなくて、もっと良い企業に行けば良いんじゃない?」
最終面接は2:1。1人は人事部長。もう1人は二次の後の店舗見学でメンターをしてもらった人事下っ端の女性。
人事部長は、ハゲバンクの孫正義社長と同程度に禿げており、ニトリがベンチャー企業だった頃からの叩き上げな雰囲気を醸し出している。要するに、エリートタイプではなく、初期メンバー特有の玉石混淆さというか、あんまり優秀そうには見えない。
面接は人事部長が質問をしていく形。人事下っ端は、こちらの受け答えのメモに専念していうるので、実質1:1と捉えて差し支えない。
質問の内容は、一次・二次と同様で、ES中心。一次・二次で話した内容も、詳細なメモが人事部長に渡っているようで、それに基づいた質問をされた。
雰囲気も圧迫ではないし、質問内容も一次・二次と同様であまり深堀されなかったので楽勝ムードだったが、ある質問にやたら拘泥された。
「君みたいな、良い大学出身だったら、ニトリなんかじゃなくて、もっと良い企業に行けば良いんじゃない?」
自分でニトリ「なんか」とか言っちゃうあたり、歪んだ劣等感を感じるが、この質問にはどう答えても納得してもらえず、「親御さんも、ニトリなんかじゃあ、反対されるでしょ」などと言われる始末である。
無論、理論武装してニトリが第一志望(大嘘)だということを主張したが、受け入れてもらえなかった。
結局、熱意だよね
後から振り返ってみると、やはり熱意の無さが見抜かれてしまったのかもしれない。内定出してもどうせ他のとこ行くんでしょ、と思われたのだろう。
よく、一次面接は人柄、最終面接は熱意を見る、と言われるがその通りだと思う。ニトリの一次、二次面接を突破したなら、最終面接の質問には楽勝で答えられるスペックはあると思うので、あとはどれだけ熱意を伝えられるかが重要だ。
youtube でやずやへの愛情を思う存分に語った就活生に負けないぐらい、熱意を伝えよう。これが、最終面接敗残兵の遺言だ。
やずや参考URL
グループディスカッション攻略法
どうすればグループディスカッションを突破できるのか。突破できるかどうかを判別する基準よくわからない為に、発表者が有利とかよくわからない言説が垂れ流されている。
実際には、発表者とかタイムキーパーとかは合否に関係ないと思う。
肝心なのは、自分の「価値」を出せているかだろう。
自分の「価値」を出すのが重要
価値というと漠然としているので、一つ比喩を用いて説明したい。
生物学では、loss of function experiment というものがある。直訳すると、機能欠失実験だ。ある遺伝子を破壊したときに、どういった異常が生じるかを観察し、遺伝子の機能を調べる。例えば、ある遺伝子Xを破壊した時、手足が無くなれば、その遺伝子は手足をつくるのに必要ということになる。
この実験と同じように、グループディスカッションでも、ある人物の loss of function experiment をやってみよう。もしその人物がいなくなっても、グループディスカッションに支障がないなら、その人物の価値はないということになる。
これが、僕の考える「価値」の説明だ。「自分がいなければ、このグループディスカッションは上手くいかなかった」と堂々と言えるような役割を果たし、グループに貢献しよう。そうすれば、結果はついてくる。
5つの役割
ではどういう役割を果たすべきか。まずはグループディスカッションに登場する5つの役割を紹介したい。
リーダー
議論の方向性を主導する。メンバーがそれぞれの意見を言いやすいように話を振る。
サポーター
リーダーが仕事をしやすいように補助する。議論をより深めるような意見を出す。
アイデアマン
リーダーやサポーターが気づかない視点を提供し、モレなくダブりない結論を導く。
モブ
基本的にイエスマン。他人の意見には好意的に応答するが、自分の意見は言わない。
デストロイヤー
全体の議論の方向性を無視し、独善的な意見を言い続ける。なにもかもぶちこわす。グループメンバーと自分の内定を阻害するには最適の戦略。
上の5つの役割のうち、突破できるのは当然、リーダー、サポーター、アイデアマンである。
モブはいてもいなくても良く、価値を出せていないし、デストロイヤーはむしろいない方が良い。
という訳で、グループディスカッション突破のためにはリーダー、サポーター、アイデアマンのいずれかの役割をこなす必要があるのだが、ではどの役割が良いか。
オススメはサポーター
オススメは、サポーターだ。
リーダーは正直言って、難易度が高い。メンバー全員の納得感を得られるような議論の方向性を考えだすのは至難の業だ。
サークルやバイトなどで、リーダーを上手くこなしてきた経験があるのならやってもよいと思うが、リーダーシップがあると自分では思っている人の多くが勘違いなので注意したい。リーダーシップがあるというよりは、往々にしてローカルルールに精通しているために上手くいっているだけで、その能力には一般性がない。
それにリーダーは何故か、なりたがる人が多いので、競争率が高いという理由もある。リーダーになるためにどうでも良いところで揉めるのは得策ではない。
また、アイデアマンも難しい。斬新で気の利いた意見を言うには、並外れた発想力が必要だし、一歩間違えるとデストロイヤーになりかねない。無意味なリスクを冒すのは出来るだけ避けたい。
という訳で、サポーターがいいと思う。リーダーの方針に乗っかって、議論を発展させられるような意見を言っていくだけで良い。自分で方針を考えだしたり、突飛な意見を考える必要が無い分、非常に楽だ。
余裕があれば、デストロイヤーの駆除も担当したい。デストロイヤーの意見をスルーして、議論を本筋に戻す発言をしよう。イメージとしては、ボールをキャッチしたフリをして、こっそり横に捨てる感じだ。奴らと会話のキャッチボールをしようとしても時間の無駄だ。
新聞社のグループディスカッションは、筆記試験が難しいためか参加者のレベルが高く、デストロイヤーの発生は確認できなかったので安心だ。ゴキジェットは不要。
グループディスカッションは、日常であまりやる機会がないために不安な部分もあるだろうが、サポーターとして価値を提供できれば、あっさりと突破できるので、心配がらずに望んで欲しい。
インターンに行くべきか
インターンにはとりあえず行った方が良いとか、インターンに参加すると内定しやすいとか言われている。だが、個人的には必須ではないと思っている。
僕が内定を貰った新聞社2社は、両方とも夏のインターンを実施しているけど、参加しなくても内定貰えたし。
そもそも、インターン参加者の内定率は、非参加者に比べて高いというのが事実だとしても、インターン参加自体に選考があるために、インターン参加者は優秀な人材が濃縮されている訳で、内定率が高くても当然と言える。インターンの有効性の証明には全くならない。
インターンは本選考とは関係ないとか言ってるけど、膨大なコストをかけて実施する以上、企業側も何らかのリターンを求めている訳で、インターンでの働きぶりを本選考の参考にしないなんてありえない。
企業研究も甘く、準備が不十分な状態でインターンに参加して、無能の烙印を押されたら目も当てられない。
インターンに参加して、無意味なリスクを冒すよりも、その時間で企業研究をしっかりやったり、ボランティアなどに行って自己PRの材料を増やす方がよっぽど有益だろう。
新聞社記者内定者の共通点4つ
1、行動力がすごい
みんな旅行に行きまくってる。それも普通の旅行ではなく、自転車で東南アジアをめぐったり、ヒッチハイクしたり。
また、ボランティアに参加している人も多い。特に、3.11の震災関連の復興ボランティアとか。
2、弁が立つ
あらゆるテーマについて、それぞれが自分なりの考えを論理的に主張できる。飲み会で、社会保障の話題で盛り上がっている集団は初めて見た。一般人的な視点で言えば、めんどくさい感じのインテリである。
3、問題意識をもっている
2とも関連するけど、なにか自分の中で解決したいテーマを持っている。例えば、生活保護の不正受給とか。
4、ワークライフバランスとかどうでもいい
勤務時間とか、転勤があるかとかよりも、自分の問題意識や好奇心を満たせるかが最も重要だと考える価値観。内定者の1人が発した「彼女を幸せに出来ないことは分かってて、この仕事を選んだ」は至言。
以上の共通点を挙げたが、当然例外はある。実際、僕はほとんど引きこもりで行動力の欠片もない。共通点を持っていないからといって、新聞記者になれないと決めつける必要はない。
マスコミは、顧客(読者)の多様性がほとんど無限大である以上、記事を提供する側の記者にも多様性が求められていると思う。上記のような共通点が見られる上でも、色々な人材、例えば、ゴリラみたいな体育会系から、僕のようにもやしみたいな理系もいる。
社会に対する問題意識や好奇心があるなら、自分の個性に自信をもって、堂々と新聞社を受験すれば良いと思う。
手書きエントリーシートで修正液を使ってよいか?
1カ所までは修正OK
結論から言うと、1カ所までは大丈夫だった。内定を貰った全国紙の手書きエントリーシートは、1カ所修正液を使ったけど問題なかったので、別に気にしなくても良いと考えられる。2カ所以上は分からない。
とある全国紙の人事の方にエントリーシートを添削してもらった際に、修正液を使っても良いか聞いたところ、1、2カ所なら問題ないとのこと。流石に一行まるごと修正液でべったりなのはまずいが、結局重要なのは内容なので神経質になりすぎる必要はないという。
手書きのエントリーシートをほとんど全部書き上げた状態で、1文字だけミスしたりすると、全部書き直すのはかなりうんざりするし、ただでさえ追いつめられがちで貴重な精神力を無駄に消費するのは良くないので、1カ所ぐらいなら甘えかもしれないが修正液を使おう。
ESは余裕を持って郵送すべきか?
ちなみにエントリーシートを郵送する場合は、期日に余裕をもって出すのが良いという俗説があるが、僕の経験上は完全にガセネタだと思う。
内定を貰った全国紙2社は、両方とも期限当日着の速達でぶち込んだけどOKだったからね。
日本経済新聞社 一次面接
面接官3人との個人面接。時間は12分。ずいぶん中途半端な時間だと思ったので印象に残っている。質問は普通の日系企業と大差ない。他の新聞社では突然全く関係のない斜め上からの質問をされることがよくあるが、日経は飽くまでもエントリーシートに書いてあることを中心に質問してくるのでやりやすい。具体的には、学生時代に力を入れたこと、なぜ日経か、サークルの内容、大学での研究内容を深堀してくる。
エントリーシートとは関係ない質問としては、
- 希望の部署に配属されないこともあるが大丈夫か
- 酒は飲めるか
- 体力的にきついが大丈夫か
- 最近気になっているニュースは何か
希望の部署に配属されなくても大丈夫かという質問に対しては上手に答えられなかったが、今答えるなら記者という仕事そのものに魅力を感じているので問題ないという方向性で答えるだろう。
酒は飲めるかという質問は、当初何の意味があるのか訳が分からなかったが、競合他社でも同じ質問をされたので、ある程度重視しているのかもしれない。やはり、アルコールの力を借りて、取材対象の口を割ることも必要とされるからだろう。
体力に関する質問については、体力があることを証明する具体的なエピソードを交えて説得すれば良い。
気になっているニュースは、TPPや消費税増税などの大問題は避けた。ビッグイシューでは深堀されたときに知識量で勝てる訳も無いので、ニッチだけど重要なテーマについて論じた。
全体を通して、他の一般企業と同じような面接なので、選考の早い企業で練習を積んでおけば、そんなに苦労しないだろう。無論、気になるニュースをあらかじめ考えておくなどの準備は必要だが。練習用の企業としてはニトリがオススメだ。他のエントリーでも書いたが、1月から選考が始まるし、面接ごとにフィードバックがもらえるので、修正をかけやすい。一応人気企業なので、難易度的にもちょうど良いしね。
最終面接で落とされたけど (´・ω・`)
日本経済新聞社 春採用 筆記試験体験記
大阪会場で受験した。会場はマイドーム大阪で、三菱商事の面接も同じ場所で行われていたため、仕事できる感じのイケメンリア充たちの局所密度が高まっていた。真面目でお固そうな日経新聞の受験者とのコントラストが面白かった。
試験会場は、大広間にパイプ机と椅子が設置してあり、一つの机に二人の受験生が左右に並んで座る形。このパイプ机がボロいせいか、隣の受験生が消しゴムで文字を消すたびに机が激しく揺れたのには辟易した。
私的フェルミ推定によれば、倍率は39倍
記者部門の受験生はざっと見て200人ぐらい。全国の大学生数は257万人、大阪と京都と兵庫あわせて約45万人なので(http://todo-ran.com/t/kiji/15087より)、記者部門の全受験者数は約1300人といったところだろうか。日経は今年50人採用するらしいので(http://astand.asahi.com/magazine/wrnational/special/2013032100005.htmlより)、仮に春採用の割合を3分の2とすると、採用数は33人。よって、推定される採用倍率は1300を33で割って、39倍。つまり、筆記試験の受験者のたった2.5%しか入社できない。大阪会場で言えば、200人もいるうち、たった5人である。いかに新聞社が難関であるか分かる。
テーマ「ぶつかる」にぶつからなかった
作文のテーマは「ぶつかる」。昔友達とけんかしたエピソードを交えて、無難にまとめる。比較的書きやすいテーマだったと思うが、どうまとめるか思いつかず死亡したという友人も多かった。テーマ「ぶつかる」に「ぶつかって」困惑する就活生をメタ的に書けば受かったかもしれない。
英語は簡単。センター並み
マークシート式の日経TEST準拠問題はかなり易化している印象を受けた。また、英語もかなり簡単だった。難易度的にはセンター試験と同レベル、TOEICより簡単といったところで、TOEIC730もあれば満点がとれるのではないだろうか。試験問題は、前置詞の穴埋めや、説明文に合う英単語を選ぶもの、長文を読んで内容に合致する選択肢を選ばせるものなどテンプレしかない。出てくる単語も一般的な受験英語と変わりないので、特に時事英語に対する対策は必要ない。TOEICの勉強だけで十分だ。
作文はやっぱり重要
時事問題と英語は簡単すぎて、記念受験層以外ではほとんど差がつかないので、作文のウェイトが高くなると思われる。ますます作文の重要性を痛感した。もっとも、時事と英語が出来なければ、それ以前の問題として門前払いな訳だが。後に書くが、最終面接で、私の直前に面接を受けた人が、TOEICを受けていない理由について詰問されていたので、日経はTOEICの点数も重視しているのかもしれない。その意味でも、TOEICは勉強しておいた方が良いだろう。